
時代の流れとともに変化する美浜駅前の風景を写真で紹介する企画展=美浜町佐柿の町若狭国吉城歴史資料館
昭和時代を中心とした美浜駅前の変化を写真で紹介する企画展「美浜駅前の風景」が、美浜町佐柿の町若狭国吉城歴史資料館で開かれている。同町河原市の町歴史文化館との交換展示。駅建設から、現在の町のにぎわい拠点・道の駅「若狭美浜はまびより」が駅前にできるまでを、同文化館から借りた写真史料でたどっている。10月13日まで。
同資料館に訪れるお城ファンらに地域史にも興味を持ってもらい、文化館への来館につなげる狙い。写真12点を展示している。
1915年に小浜線の建設が始まり、美浜駅の前身、河原市駅は敦賀~十村(若狭町)間が開業した17年につくられた。
企画展では、美浜町が誕生した54年に駅前での山車(やま)巡行で地元民らが町の誕生を祝う様子を収めたものなど、町や駅の節目の年に撮った写真を展示している。駅舎が改築された67年の写真では、駅前ロータリーが新たに整備されタクシーの乗り降りができるようになったのが分かる。
駅の乗降客の増加で駅前商店街の道路が2車線化となった71年前後の写真も展示。年月を重ねる中で店の看板や建物が減少し商店街が活気を失う一方、2023年に若狭美浜はまびよりが開業し、駅前のにぎわいが復活したことも紹介している。
資料館と文化館はともに入館料一般100円、中学生以下50円。毎週月曜休館。
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