• 気比神宮の大鳥居をバックに巡行する宵山=2日、敦賀市神楽町1丁目
  • 気比神宮の大鳥居前で踊りを奉納する中嶋さん=2日、敦賀市曙町
  • 「舞いで幕開け」
  • 気比神宮の大鳥居前で踊りを奉納する中嶋さん=2日、敦賀市曙町
  • 気比神宮の大鳥居前で踊りを奉納する中嶋さん=2日、敦賀市曙町
気比神宮の大鳥居をバックに巡行する宵山=2日、敦賀市神楽町1丁目

 敦賀まつりは9月2日開幕し、敦賀市の気比神宮周辺で「宵山巡行(よいやまじゅんこう)」が行われた。宵山と呼ばれる山車(やま)がおはやしを奏でながら神楽町1、2丁目通りを巡行。宵山にしつらえた舞台では子どもたちが優雅に踊り、祭りムード一色になった。

 宵山行事は8月29日、敦賀湊の町衆文化を伝える価値が高いとして、山車巡行とともに市無形民俗文化財に指定された。敦賀まつりの前夜祭の位置づけで、神楽町1丁目宵宮山車委員会が行事の管理者となっている。

 午後3時40分ごろ、神楽町1丁目商店街を出発し、太鼓や笛を奏でながら、にぎやかに巡行した。気比神宮の大鳥居前では神職からちょうちんの火をもらい、おはらいを受けると、ともに市内の児童が踊りを奉納した。児童は「緊張したけれど楽しかった。お客さんが頑張れーと言ってくれて、上手にできた」と笑顔で話した。

 宵山は通りを巡行しながら、所々で立ち止まっては子どもたちが踊りを披露した。神楽町1丁目の区長は「文化財の指定を受けて気が引き締まった。伝統をつないでいきたい」と話した。通り沿いや本町通りには多くの露店が並び、にぎわいをみせた。

 3日は午前8時から神輿渡御(みこしとぎょ)があり、計14基の神輿が市内一円を威勢よく練り歩く。午前9時からは御鳳輦巡幸(ごほうれんじゅんこう)が行われ、気比神宮のご神体である仲哀天皇を祭った神輿「御鳳輦」が甲冑(かっちゅう)武者らと各地を巡る。山車巡行は最終日の4日で、能面や甲冑をまとった武者人形、豪華な水引幕が飾られた山車6基が正午に気比神宮前に集結し巡行する。つるが鳶(とび)隊の演技披露のほか、午後7時からは本町通りで民謡踊りがあり、華やかにフィナーレを飾る。
 

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