
豪華に飾られた山車が巡行した敦賀まつり=4日、敦賀市神楽町1丁目(杉本哲大撮影)
敦賀まつりは最終日の9月4日、最大の見せ場となる「山車(やま)巡行」が行われた。豪華に飾られた山車6基が福井県敦賀市中心部の大通りを勇壮に進み、沿道の観客らが港町を舞台に繰り広げられる戦国絵巻を楽しんだ。
山車巡行の起源は室町時代後期にさかのぼり、市は8月29日に敦賀湊の町衆文化を伝える行事として、市の無形民俗文化財に指定した。山車は甲冑(かっちゅう)、能面を付けた等身大の武者人形や、華麗な水引幕などで飾るのが特徴。
正午ごろ、山車は気比神宮の大鳥居前にずらりと並んだ。御所辻子(ごしょのずし)山車を先頭に、金ケ辻子(かねがずし)、唐仁橋(とうじんばし)、東町(ひがしまち)、観世屋町(かんじゃまち)、鵜飼ケ辻子(うかいがずし)の各山車が門前の神楽通りや相生通りを巡行した。地域の大人や子どもが引き手となり、「エンヤサーエ」「オイスクデ」と独特の掛け声を響かせながら練り歩き、盛り上がりは最高潮に達した。
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