• 山車の水引幕をデザインしたオリジナル手ぬぐい=敦賀市みなとつるが山車会館
  • 敦賀まつりの「民謡踊りの夕べ」に向けて振り付けを確認する参加者ら=17日夜、敦賀市きらめきみなと館
山車の水引幕をデザインしたオリジナル手ぬぐい=敦賀市みなとつるが山車会館

 敦賀まつりは9月2日に開幕し4日まで敦賀市中心街で山車(やま)巡行などさまざまな行事が繰り広げられる。市みなとつるが山車会館はオリジナルの山車にちなんだ手ぬぐいを用意し、観光客らを迎える。最終日の4日に行われる「民謡踊りの夕べ」に向けて市民らの練習にも熱が入る。まつり本番に向け、市内のムードは盛り上がってきた。

■山車の水引幕、手ぬぐいに 会館が6種を商品化

 市みなとつるが山車会館は、敦賀まつりで巡行される山車の水引幕をデザインしたオリジナル手ぬぐいを商品化し、販売を始めた。同館は「敦賀まつりで手ぬぐいを身に着けて、実際の山車も楽しんでもらえれば」と呼びかけている。

 これまで来館者から「山車にちなんだお土産が欲しい」との声が寄せられていたことから、昨年3月の会館リニューアル時に数量限定で配布した手ぬぐいを常時販売することにした。

 手ぬぐいは縦35センチ、横90センチでデザインは全6種類。敦賀まつりで巡行する6基の山車を彩る水引幕をそれぞれモチーフにし、唐獅子や象、花鳥の図柄で彩られている。館内の受け付けで1枚千円(税込み)で販売している。

 敦賀まつりの山車の水引幕は、新幹線敦賀駅コンコースの装飾にも活用されるなど敦賀を代表する文化財の一つ。山車会館の担当者は「来館記念のお土産や敦賀まつりを楽しむアイテムとして、インバウンド(訪日客)はじめ多くの方に手に取ってもらいたい」としている。

 山車会館の館内では、敦賀まつりで巡行する勇壮華麗な山車や武者人形、実物の鎧(よろい)や兜(かぶと)などを展示している。

■「民謡踊りの夕べ」練習に熱 きらめきみなと館 振り付け確認

 「民謡踊りの夕べ」を前に合同講習会が8月17日夜、市きらめきみなと館で行われた。三味線担当者なども含め市民約90人が参加。まつりで披露する「大敦賀行進曲」など3曲の振り付けを確認し、本番へ気持ちを盛り上げた。

 踊りの夕べは、最終日4日午後7時から本町通りで開かれ、まつりのフィナーレを飾る。大敦賀行進曲、敦賀とてもすきすき、すてな踊りを踊る。

 合同講習会は市と敦賀商工会議所でつくる敦賀まつり振興協議会が主催。参加者は、市文化協会員の指導を受けながら練習した。敦賀とてもすきすきはしなやかに踊り、すてな踊りは三味線や太鼓などの生演奏に合わせた。子どもと参加した市民は「家族で踊りたい」と振り付けを練習していた。

 事務局によると、今年も昨年と同規模の約2100人の参加が見込まれるという。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)