
生徒が考案し、星のフィエスタで販売されるジネンジョパウダーを使ったクレープ
クレープを丁寧に焼き上げる生徒=7日、おおい町名田庄口坂本
「名田庄星のフィエスタ」のチラシ
福井県おおい町名田庄地区で8月15日開かれる夏の恒例イベント「星のフィエスタ」を盛り上げようと、名田庄中3年の女子生徒6人が地元特産のジネンジョのパウダーを使ったクレープを考案、販売する。本番を控えた7日、地区内のジネンジョそば専門店で仕込み作業を行った。生徒は「もちっとしたおいしいスイーツができた」と自信を見せ、来場を呼びかけている。
3年生は地域課題の解決に向けグループで活動している。星のフィエスタを活性化させようと、6人は昨年度から地元の「自然薯(じねんじょ)とろろiheee」店主、下野さんの協力を得て、ジネンジョパウダーを使ったレシピを考えてきた。
当日の円滑な販売に向け、あらかじめクレープ生地を焼き、トッピングしてから冷凍。会場で切り分け、カップに入れて販売する形態にした。生クリームをベースにミックスベリーとイチゴの2種類に、バナナきな粉とジネンジョジェラートを組み合わせた計3種類を考案した。
この日は当日販売する100セット分の仕込みを行った。何度も学校などで試作した生徒は、すっかり慣れた手つき。ジネンジョパウダーを混ぜた生地をホットプレートに流し込み、トンボを使いきれいな円形を作り、次々と焼き上げていた。
イベント当日、生徒は店頭で販売スタッフを担う。生徒は「ジネンジョの味も感じられる、おいしいスイーツができた。ぜひ食べにきてほしい」と話した。
販売は午後4時半~同6時。3種類中、2種類のセットで販売する。限定100セットで価格は500円前後を予定している。
松上げや花火楽しもう
おおい町名田庄地区の夏の恒例イベント「名田庄星のフィエスタ」が15日午後1時~同9時、同町名田庄小倉の旧あきない館前広場で開かれる。伝統行事「松上げ」、音楽ライブなどが繰り広げられる。
地元住民でつくる実行委の主催。名田庄太鼓保存会「勇粋連(ゆうすいれん)」の演奏や、三重県出身のシンガー・ソングライター「Ms.OOJA」さんのライブ、仮面ライダーショーなどがある。同町出身で、吉本興業所属の福井県住みます芸人「飯めしあがれこにお」さんが総合司会を務める。午後7時15分からは、小浜市や同町の南川流域に伝わる「松上げ」が行われる。高さ約7メートルの柱の上に設置したかごに向け、実行委員らがたいまつを投げ入れる。同8時半から花火を打ち上げ約千発が夜空を彩る。
会場に駐車場はなく、近くの名田庄小、町里山文化交流センターぶらっとに臨時駐車場を設ける。JR若狭本郷駅、ホテル流星館(名田庄納田終)と会場をつなぐ臨時無料バスを運行する。
無料。問い合わせは実行委=電話080(1958)0934。(横畑俊介)
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