「今年も大成功させる」と意気込む合同文化祭実行委の高校生=7月29日、敦賀駅交流施設オルパーク

 敦賀高、敦賀気比高、敦賀工高、美方高、AOIKE高校の5校の生徒らによる「敦賀市高校生合同文化祭」が8月11日、市きらめきみなと館で開かれる。今年5回目の開催で、実行委の高校生は92人と昨年の倍近くに増加。生徒たちは「大幅に増えたことで企画の完成度が高い。全ての年代の人に青春を感じてもらえる日にしたい」と意気込んでいる。

 新型コロナウイルス禍で学校生活が制限されていた2021年に始まったイベント。嶺南の高校生やOB・OG、敦賀商工会議所青年部でつくる実行委が開いてきた。日本商工会議所青年部(日本YEG)主催の「YEG大賞2024」では、産官学連携で高校生を巻き込み、地元を好きになってもらうことやキャリア教育に貢献している点などが評価され、最高賞のグランプリを受賞した。今年は「TonTeen2025 只今、青春中~垣根を超えて~」のテーマで、3月から準備を進めている。

 当日は午前9時半~午後7時に開催。敦賀気比高書道部による書道パフォーマンスで幕開けし、ステージでは高校生によるバンド演奏やボディービル、美方高生が制作したドレスのファッションショーなど多彩な企画が繰り広げられる。実行委の高校生とOB・OGが市内のカフェ「mikocafe」の監修でそれぞれ開発したパンケーキの売り上げ数対決や飲食の模擬店、スーパーボールすくいなど子ども向けの縁日コーナーを用意。来場者に敦賀の水産の魅力をPRしようと、ブランド魚の敦賀真鯛(まだい)や敦賀ふぐ、若狭まはたなどを水槽で展示する“ミニ水族館”と題したユニークな企画もある。

 高校生実行委員長の敦賀高3年の生徒は「YEG大賞受賞で、イベントの注目度が高まった。今年も大成功させ、敦賀の文化や伝統として根付かせたい」と話している。

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