みこしを担いで胸まで海に浸かる男衆=26日、おおい町本郷

 「かわそさん」の愛称で親しまれる、福井県おおい町本郷の日枝(ひえ)神社の水無月(みなづき)祭が7月26日、始まった。男衆はみこしを担いで練り歩いた後に海に入る「足洗い」を行い、区内で集めた厄などを海に流して無病息災を願った。

 水無月祭は江戸時代ごろに始まったとされ、佐分利川の川裾で行われたことから「かわそ」と呼ばれるようになった。

 同神社の氏子の20代でつくる本郷青年義団の団員約30人がみこしを担ぎ同神社を出発。団長の「ワンヨ」の掛け声に団員らが「サンヨ」と大声で返して担ぎ、強い日差しが降り注ぐ中、暑さに負けじと勇ましく区内を練った。

 青戸大橋近くの海岸に到着すると、みこしを担いで海に入った。胸ほどの高さまでつかりながら歩き回ると、見物人からは拍手が送られた。

 その後、近くの御旅所へ運び込み、翌日は再びみこしを担いで神社へ戻った。

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