岩の隙間に入るイソギンポ科の魚の観賞を楽しめる企画展=18日、若狭町の県海浜自然センター

 福井県若狭町の県海浜自然センターと、生き物捕獲や観察に取り組む県立大遊狩漁部による共同企画展「ギンポとその仲間たち展」が同センターで開かれている。水槽の岩や貝殻の中からひょっこりと顔を出すかわいらしい魚の姿が来館者の心を和ませている。7月31日まで。

 部員らが若狭湾などで捕獲したスズキ目イソギンポ科の魚のほか、赤い触覚を持つケアシホンヤドカリやコバルトブルーの体色が美しいクジャクスズメダイなどの生き物を展示している。

 イソギンポ科の魚は頭部にニワトリのとさかのような突起物があるトサカギンポや、カエルのような顔をしたカエルウオ、鮮やかな色彩のナベカなど6種類を生体で展示。トサカギンポは肉食性で、カキ殻の間に潜む小動物を食べることや、カエルウオは驚くと胸びれと尾びれでカエルのように跳びはねて移動することなどを水槽横のパネルで解説している。

 多くの親子連れらが訪れ、活発に動いてパクパクと藻類を食べたり、岩の下で休んだりするユニークな魚を興味津々の様子で眺めていた。

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