
28年ぶりに行われ、にぎわった水まつりのイベント=26日、小浜市和久里の道の駅「若狭おばま」
福井県小浜市和久里の道の駅「若狭おばま」で7月26日「水まつり」と称したイベントが開かれた。市内の名水を用いた料理や地下水に関する講座があり、訪れた市民らは若狭地域の水の魅力をあらためて認識した。
環境省の「平成の名水百選」に選ばれた「雲城水」が湧き出る同市一番町区では、1955年から水の恵みに感謝し、水難よけを祈る神事「水まつり」が営まれている。かつては2日間の日程で行い露店などが並びにぎわったが、98年からは神事のみとなっていた。同区住民らで昨年秋に設立した「若狭名水の会」が28年ぶりにイベントを復活させた。
小浜の地下水を利用したコーヒーや鯖ずし、かき氷などが販売された。同市津島区の「津島名水」などと雲城水、一般的な水との飲み比べ企画では、遠方から訪れたドライバーに小浜の地下水のおいしさをPRした。同会会長で、県立大海洋生物資源学部の田原大輔教授らによる講座もあり、地元住民は地域の地下水のおいしさ、ありがたみを実感していた。
家族と訪れた市民は「飲み比べでは雲城水が一番飲みやすかった」と話し、母親は「以前、水まつりに訪れ氷の像が設置してあったことも覚えている」と懐かしんだ。
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