
フェンスにデザインを描く若狭高美術部員や若狭JCの会員ら。斜めから見ると絵が現れる=28日、小浜市塩竃
北陸新幹線小浜・京都ルート早期全線開業に向けた機運を盛り上げようと、若狭青年会議所(JC)と若狭高美術部によるフェンスアートの制作が7月28日、福井県小浜市内で始まった。新幹線車両や小浜の名産品などを長さ約160メートルにわたり描き、地域の魅力を発信する。
若狭町上中地域以西の若手事業者でつくる若狭JCが企画し、同校に協力を依頼した。フェンスはアルミ製で、高さ約1メートル。塩竃区から白鬚区あたりの海岸通り沿い約200メートルに設置されており、その一部に絵などを描く。
若狭高生が新幹線車両のほか、人魚や若狭塗箸、宇宙食向けに開発した同校のサバ缶を描き、「ようこそ小浜へ!」などのメッセージも添える。フェンスは縦格子状になっているため、斜めから眺めると絵や文字が現れる。
制作初日は約30人が参加した。色を塗らない部分にマスキングテープを貼った後、フェンスに丁寧にペンキを塗っていった。厳しい日差しの中、JC会員と美術部員は汗だくになって作業を進めていた。8月中に完成させ、9月に披露する予定。
美術部2年の副部長は「新幹線開業に向け少しでも役に立てるような印象に残る作品に仕上げたい」と意気込んだ。若狭JC会員開発・拡大委員会の草木保男委員長は「新幹線が通った小浜の未来を思い浮かべてもらうきっかけになれば」と話した。
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