
民宿佐助を訪ね、へしこについて森下さん(右)から説明を聞くツアー参加者=14日、小浜市田烏
小浜市の食や伝統工芸を支える人や、ゆかりの場所を訪ねるモニターツアー「A!TTEMIRU WAKASA」(あってみる わかさ)が3月14、15日の1泊2日の日程で行われた。参加者はへしこ、なれずしなどの伝統食の製造現場、若狭塗の工房などを巡り小浜の魅力を体感した。
若狭湾観光連盟が北陸新幹線県内開業を機に嶺南以西への誘客を図る旅行商品の開発に向け企画した。
県内のほか、東京や埼玉、奈良や滋賀から13人が参加した。初日は市食文化館を見学した後、2コースに分かれて巡った。
発酵文化コースではへしこの伝統的な製法を続ける民宿佐助などを訪問。同民宿の森下さんから紙芝居で製法の説明を受け、へしこなどを作っている蔵を見学した。試食もあり、参加者は小浜伝統の味の奥深さを味わっていた。奈良県から訪れた参加者は「へしこはお酒がほしくなるおいしさだった。サバを使った料理をもっと知りたくなった」と話した。
若狭塗コースの参加者はミュージアム機能などを備えた施設「GOSHOEN」(北塩屋)や職人の工房を訪問した。
2日目は川崎エリアで県漁連小浜支所での競りや造船工場などを見学した。
同観光連盟は今回の結果を踏まえ今後の商品化を目指す。
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