
車内に飾られた作品の前で記念写真を撮る親子=16日、北陸新幹線車内
JR西日本は3月16日、北陸新幹線金沢-敦賀間開業1周年と長野-金沢間開業10周年を記念し、今年1歳と10歳になる子どもたち114人のアート作品を車内に展示した北陸新幹線「みらいの北陸 ミュージアムしんかんせん」を運行した。明るい福井の将来を描いた絵や手形が車内を彩り、親子らの笑顔を乗せて富山-敦賀間を駆け抜けた。
JR西日本が初めて企画した。福井、石川、富山の子どもたちが2月下旬に各県で開かれたワークショップに参加。福井では10歳の28人が「未来の福井県」をテーマに絵の具などで絵を描き、1歳児8人は保護者と一緒に東尋坊や若狭ふぐなどのイラストを赤や青、黄色のかわいい手形で彩った。
この日は、作品を制作した子どもと保護者ら約420人を乗せた1編成が富山―敦賀間を往復。福井駅からは約140人が乗り込んだ。福井県の子どもが描いた絵は3号車内の通路両側に飾られ、虹の上を走る新幹線やかけると地図が見える眼鏡など創造力豊かな作品がずらりと並んだ。
カニや水仙といった福井らしい題材も多く、恐竜が生き返った絵を描いた越前市北日野小の児童は「自分の絵が飾られていてうれしい」とにっこり。恐竜フクイティタンの形をした恐竜博物館を描いたあわら市本荘小の児童の父親は「新鮮な絵の飾り方で楽しめた。福井のとらえ方もそれぞれ個性があって面白い」と満喫していた。
JR西日本の金沢支社長は「子どもたちが北陸新幹線を身近に感じ、ファンになっていただけたらうれしい」と話した。
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