福井県敦賀市蓬莱町の敦賀水産卸売市場で1月5日朝、魚の初市が開かれた。威勢のよい掛け声とともに、水揚げされたばかりの新鮮な魚介類が次々と売り買いされた。この日は天候に恵まれ例年の初市より入荷は多く、港町は活気にあふれた。
初競りに先立って行われた年賀式には、仲買人や県漁連関係者ら約70人が出席した。
敦賀市漁協の組合長は、昨年の同市場の取り扱い状況についてブリの豊漁が続くなどし、数量で4228トン、金額で23億4460万円と、前年と比べ937トン、1億1980万円上回ったことを説明。北陸新幹線の敦賀延伸に触れ、「開業効果は現在も続いていると聞いている。このチャンスを逃さず、新鮮で安全安心な魚を安定供給したい」とあいさつした。
米澤光治市長は「北陸新幹線開業のタイミングで敦賀自慢の海産物を知ってもらえるよう一緒に頑張っていきたい」と述べた。大漁や商売繁盛を祈念して、三本締めが行われた。
しけや年末年始の休みで12月26日からほとんど漁は行われておらず、天候に恵まれた5日が初漁となった。敦賀や美浜を中心に定置網で取れた新鮮なサゴシやサワラ、ヒラマサ、クエ、ブリ、タイ、アジ、フグなどたくさんの種類が集まった。
競り人の威勢のいい声が響き渡る中、仲買人が指を使って買値を示し、次々と競り落としていった。
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