福井県おおい町名田庄三重の旅館「南川荘」3代目の島田さんがこのほど、旅館隣に料理店「美食ダイニング おこ」を開店した。キッズデーを定期的に設け、地元食材などを使った子ども向けの食事を安く提供するほか、オープンキッチンを生かし食育にも力を入れたいという。島田さんは「子どもたちに食とふれる機会を提供したい」と意気込む。
旅館隣にあった宿泊者向け飲食店を、一般の人にも気軽に地元の食材を食べてもらおうと改修した。改修に当たっては調理の様子が見られるオープンキッチンにこだわった。カウンターで挟むように店舗中央に配置、キッズデーに訪れた子どもに食への興味、理解を深めてもらいたいとの思いを込めた。
キッズデーで提供する料理、開催日などは検討中だが、町内を流れる南川で取れたアユからだしをとったり、漬物の漬け方や茶葉を焙(ほう)じてほうじ茶にしたりする昔ながらの調理法も知ってほしいという。
島田さんは「地元の食材でもなじみがない子どもたちが増えており、食とふれる機会を提供したい」と話した。コメの収穫など体験型宿泊イベントの開催も企画したいという。
同店は昼、夜の2部制で営業。昼は小浜産を使ったサバずしとそばのセットなどを準備。夜はぼたん鍋などが味わえる。火、水曜日は定休日。昼は午前11時~午後2時、夜は午後6時~同9時。夜は完全予約制。問い合わせは南川荘=電話0770(67)2406。
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