福井県敦賀市議会の新幹線開業後まちづくり特別委員会が12月11日開かれた。気比神宮前から西へ延びる神楽通り(市道2号線・延長約220メートル)の歩道拡幅工事について、市は車道の両側にある歩道の幅員を6メートルからそれぞれ8メートルに広げる予定だと明らかにした。広げた歩道にはベンチなどの休憩施設を置き、気比神宮の参道として「ゆったりくつろげて、にぎわいを創出する空間としたい」と説明した。
神楽通りの両端に当たる気比神宮や敦賀商工会館近くの交差点付近は右折レーンを設けている関係で、それぞれ片側の歩道のみを拡幅し、現在の幅員6メートルから9メートルにする。来年9月の敦賀まつり終了後に工事に着手し、来年度末をめどに完了予定としている。
車道は現在の片側2車線から1車線となる。市によると神楽通りの1日の交通量は約9千台で交通に支障はないとした。車道の路肩部分は現在と同じように一時的な停車は可能とする方向で調整している。委員からは車道が狭くなることで車が止めにくくなるのではとの指摘があり、理事者は「駐車スペース確保に向けて商店街と協議中」とした。
また、市はJR貨物が保有する旧敦賀港線の用地取得に関する議案を来年3月定例会に上程する方針と説明した。
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