福井県美浜町の日向漁港で12月3日、寒ブリ約8千匹が揚がった。前日にも約7千匹が揚がっており、連日の大漁に漁港は活気づいた。
日向定置網漁業組合によると、沖合約5キロの2カ所に仕掛けた網にかかった。体長1メートル前後、重さ9~11キロが中心で、16キロを超える大物も。漁師らは船からクレーンで引き揚げたブリをコンテナに素早く詰め込んでいった。
組合長によると、これまで1日で2千匹を超えるのは1シーズンで1、2回だったが、昨季は1日で最大1万3千匹揚がった日もあり、昨季全体の水揚げ量は約5万2千匹と、1978年の組合発足以降、最も多かった。
組合長は「今回の大漁は、数日前に吹いた西風の影響で網にたくさんかかったのだろう」と推測。寒ブリは県漁連敦賀支所に運ばれ入札にかけられ、主に関東や関西、中京方面に出荷されるという。高橋組合長は「氷見(富山県)の寒ブリに負けない日向のブリのうまさが全国に広がれば」と話していた。
寒ブリ漁は1月いっぱい続く。
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