福井県小浜市の師走の恒例イベント「若狭小浜第九演奏会」(福井新聞社後援)が12月8日、市文化会館で開かれた。市民らでつくる合唱団が美しい歌声を会場に響かせ、480人の聴衆を魅了した。
市民らでつくる実行委員会と文芸おばまが主催し、今年で31回目。市民を中心に小学1年~80代の団員83人は7月から同会館で練習を重ねてきた。
演奏会はセントラル愛知交響楽団が伴奏を担当、同楽団正指揮者の古谷誠一さんがタクトを振るった。まず、同楽団のクラリネット奏者、滑川敬一さんがクラリネット協奏曲第1番(ウェーバー作曲)を披露。軽やかでしっとりとした音色を響かせた。
メインの「第九」では合唱団がベートーベンの交響曲第9番第4楽章を4人のソリストとともにドイツ語で高らかに歌い上げた。力強い男声と伸びやかな女声が同楽団の迫力ある演奏と見事に調和。観客から大きな拍手が送られた。
ソプラノを担当した杉本さんは「発音などに気をつけながらうまく歌うことができた。高揚感で胸いっぱい」と笑顔。実行委の委員長は「みんなで団結して歌えたのが素晴らしかった」と話した。
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