敦賀の風景などを描いた水彩画が並ぶ野村さんの個展=2日、敦賀市本町2丁目の「未完成」

 福井県敦賀市のデザイナー野村澄石さんの水彩画展が12月2日、同市本町2丁目の画廊喫茶「未完成」で始まった。スケッチブックを片手に敦賀のまちなかを巡って描いた作品など59点を展示している。29日まで。

 野村さんは2004年に市内の書道グループに入会して本格的に前衛書などに取り組んできた。22年、動画投稿サイトで水彩画家、柴崎春通さんの作品を見たのをきっかけに水彩画を始めたという。現在は松原公民館の水彩画教室「萌(もえ)」に通って腕を磨いている。

 人物や静物、風景をF2やはがきサイズの紙に描いて展示。風景画は、博物館通りにあった敦賀酒造や気比神宮裏に咲くアジサイ、中池見湿地の古民家など雰囲気のある場所を、趣のあるタッチで表現した。野村さんは「色の透明感やにじみが水彩画の面白さ。描き直しが難しいが、そこもまた魅力」と話していた。

 会期中の7、10、13、14、17、18、22、23、26日は休業予定。ほかにも休業となる場合がある。午前11時半~午後5時。問い合わせは未完成=電話0770(22)2703。

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