帰省などで乗船客が多くなる年末年始を前に、国土交通省中部運輸局福井運輸支局と敦賀海上保安部は12月9日、福井県敦賀市の敦賀港フェリー岸壁に停泊する新日本海フェリーの旅客船「すずらん」の安全総点検を行った。

 同支局と同海保の14人が参加。甲板では揚降機を操作し救命艇を降ろしたり、揚げたりする動作を確認。艇の位置を知らせる明かりが点灯するかなども調べた。救命胴衣や脱出シューターが適切に管理されているかや客船内のスプリンクラー、消火器についても点検していた。

 フェリーは敦賀と北海道の苫小牧間を結び、年末の25日ごろから5日ごろまで利用者が増えるという。福井運輸支局の西原次長は「知床沖の沈没事故で法律が強化され、乗客の安全意識が高まっている。今回は指摘事項はなく、今後も安全運航に努めてほしい」と話した。

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