福井県高浜町内浦地区の特産品「うちうらレモン」の本格的な収穫作業が12月2日、同町山中の五色山公園で始まった。生産者や収穫体験に訪れた児童や園児らはたわわに実った果実を丁寧に枝から切り離し笑顔を見せていた。収穫量は過去最高だった昨年をやや上回る約3トンを見込んでいる。収穫は12月末まで続く予定。
うちうらレモンは、地元住民でつくる「広瀬山自然公園管理組合」が特産化を目指し2016年に栽培を始めた。化学肥料を使わず、さっぱりした酸味とほのかな甘さを感じるのが特長で、3品種計約300本を同公園内の約20アールの畑で育てている。
作業には組合員や地元住民、内浦保育所園児4人、内浦小1~4年10人の計40人が集まった。組合員は「かごの中で果実が傷つかないよう、ヘタの固い部分を丁寧に切り取って」とアドバイス。子どもたちは、はさみを使って一つずつ枝から切り離し、かごに入れていった。果実は重さ120~150グラムほど。この日は約1トンを収穫した。
今年は夏季に水やりの頻度を増やしたため順調に育ったという。組合長は「しっかりと実が成長し安心した。ハチミツ漬けなどにするとおいしい」と話した。
500グラム入り400円。直売所「高浜市場きなーれ」(同町宮崎)、JA福井県直売所「若狭ふれあい市場」(小浜市)などで販売する。シーフードマーケット「UMIKARA(うみから)」(同町塩土)の食堂メニューにも使われる。問い合わせは内藤組合長=電話090(5892)1650。
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