大河ドラマ「光る君へ」の撮影などを語る岸谷さん=17日、敦賀市プラザ萬象

 NHK大河ドラマ「光る君へ」で紫式部の父藤原為時を演じる岸谷五朗さんらによるトークショーが11月17日、敦賀市プラザ萬象で開かれた。岸谷さんは、撮影で訪れた時に感じた敦賀市の魅力や思い出などを語った。

 5月に放送された「越前編」では、式部が都から越前国府への下向の旅の途上に通った敦賀での場面が描かれ、敦賀にあったとされる迎賓館「松原客館」も登場した。敦賀がゆかりの地であることをアピールしようと、県と敦賀市が主催。559人が来場した。

 岸谷さんは、番組の制作統括の内田ゆきチーフ・プロデューサーとともに登壇。撮影で訪れた際に歩いた気比の松原について「特別な空気が流れていた。歩いていて最高の気分だった」と振り返った。市立博物館の屋上から市内を眺めた体験に絡め、為時について「平安時代を客観視して生きた人だと感じながら演じてきたが、その気持ちが分かった」と語った。

 内田さんは「ドラマを制作しながら敦賀や越前のいろんなことを楽しく学べた。心に残る作品を残せるようあと少しの制作、頑張ります」と話した。

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