日本や韓国など国内外の芸術家12人による国際アート展が10月30日、福井県高浜町高野の古民家「観自庵(かんじあん)」と旧青郷小高野分校で始まった。抽象画や彫刻など独特な世界観の詰まった約30点が並ぶ。11月4日まで。
地元住民らでつくる「観自庵プロジェクト」がアトリエの観自庵を拠点に毎年開き、今年で10回目。
韓国出身の芸術家、金明姫(キムミョンヒ)さんの絵画「深層」は、和紙に墨と赤や黄色の染料を重ね、これまでの経験や考えを抽象的に表現した。米国出身のフェルトアーティスト、ジョリー・ジョンソンさんは、灰色のフェルトに染料を染み込ませて描いた作品を展示。京都府出身の画家、畠中晶子さんの油絵はチョウを繊細な色使いで描いた。
また、かつて同分校で助教を務めたおおい町出身の直木賞作家、故水上勉さんのコーナーもあり、タペストリーなどで当時のエピソードなどを解説している。
展示時間は両会場とも午前10時~午後4時(最終日は同3時まで)。出展アーティストらによるワークショップが3日午前8時40分に青葉山ハーバルビレッジ、同午前10時から同分校で開かれる。問い合わせは高浜まちづくりネットワーク=電話0770(72)2740。
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