福井県若狭町の県年縞(ねんこう)博物館で、滋賀県立琵琶湖博物館の収蔵品展示が行われている。同湖の多様な水草を紹介している。11月24日まで。
同町の水月湖の深い水域は酸素がなく生物は生息できないため、湖底がかき乱されることなく7万年連続する年縞がつくられた。一方で、琵琶湖は湖底にも酸素が行き渡っており、さまざまな植物がみられる。
展示は同湖博物館で企画展示「湖底探検Ⅱ―水中の草原を追う―」が開かれているのに合わせて実施している。サンネンモやネジレモといった同湖固有の水草などを写真で紹介。湖底を撮影した動画も放映している。
両館は2020年7月に開かれた福井、滋賀両県知事懇談会の合意事項に基づき、広域的な交流促進のために相互の展示紹介を行っている。昨年度は琵琶湖博物館で年縞などを展示した。
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