JR西日本の観光列車「はなあかり」の運行が10月5日、敦賀―城崎温泉(兵庫県豊岡市)間で始まった。福井県敦賀駅で出発式が開かれ、嶺南市町の首長やホームに詰めかけた鉄道ファンらが豪華な仕様の列車のデビューを祝った。大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン」に合わせ、12月22日までの土日に運行する。
はなあかりは黒褐色の車体に金色で草花文様が描かれたデザイン。内装には越前和紙など各地の工芸品が随所に飾られている。
出発式では、JR西の岡田学・鉄道マーケティング部長が「お客さまには沿線の魅力を存分に感じてほしい」とあいさつ。小浜市の杉本和範市長は「地域や小浜線の発展につながれば」と期待した。城崎温泉駅に向けて走り出すと、出席者らは手旗を振って見送った。
JR西によると、運行日の1カ月前から切符を販売しており、10月分は完売している。来年1月以降はJR西管内で区間を変えて運行予定。
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