福井県敦賀駅前商店街に点在する人気アニメ「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」のモニュメントをライトアップするプロジェクトが、来年3月16日の北陸新幹線県内延伸1周年に合わせて始まる。同商店街振興組合が主体となり、環境省の「脱炭素先行地域」に選定されている敦賀市、北陸電力、福井銀行が協力。環境配慮と商店街のにぎわい創出の両立を目指す。
福井新聞社などによるクラウドファンディングサービス(CF)「ミラカナ」でライトアップ設備の整備資金を募っている。目標金額は250万円。募集期間は11月15日まで。
市は2022年、北電、福井銀と脱炭素マネジメントチームを設置。脱炭素をきっかけとした地域振興を模索する中で、駅前商店街振興組合から、夜間でも散策しやすい環境づくりとしてライトアップの提案を受けて準備を進め、今年4~5月に一部を試験点灯した。
ライトアップ用の電源には、太陽光発電の固定価格買い取り制度(FIT)が終了した「卒FIT電力」を公共施設に供給する市の「再エネ地産地消プロジェクト」など北電の再エネメニューを活用。福井銀は資金調達をサポートする。電気代は駅前商店街振興組合が負担する。
CFの募集終了後、点灯設備の工事に入る。駅前商店街に点在するモニュメント9体のうち8体をライトアップする予定。民間資金を活用する今回の取り組みを通し、市政策推進課では「市民主体で地域の脱炭素を進める動きが広がっていけば」と期待を込めた。
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