「おぼろっく」で盛り上がる来場者=14日、敦賀市きらめきみなと館(小坂淳さん提供)

 福井県敦賀市金ケ崎エリアを会場とする音楽フェス「おぼろっく」が9月14日開幕した。初日は若者らに支持されているアーティスト13組が登場。圧巻のパフォーマンスを繰り広げ、県内外約5千人(主催者発表)の音楽ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。

 北陸新幹線開業を契機に継続的なにぎわいにつなげようと、市内の官民団体でつくる敦賀開業まちづくり推進会議のメンバーらによる「敦賀音楽祭おぼろっく実行委員会」が主催した。敦賀市内での大規模な音楽フェスは初めて。

 会場の一つ、市きらめきみなと館では正午過ぎ、金沢市を拠点とする4人組バンド「プッシュプルポット」が幕開けを飾った。客席はスタンディングで、詰めかけたファンは拳を突き上げてジャンプしながら熱いステージを楽しんでいた。金ケ崎緑地に設けられた飲食エリアではキッチンカーなど15店舗が並び、にぎわいを見せていた。

 各地の音楽フェスに足を運んでいるという深田さん、柴田さんは「海が見える景色が最高で、会場の雰囲気がゆったりしていて居心地が良い。来年も必ず来ます」。北陸新幹線で富山県から訪れた堀越さんは友人の石塚さんと会場で合流し「ステージと客席の距離が近くて楽しめた。飲食エリアも充実していて良いですね」と笑顔を見せていた。

 宇野精浩実行委員長は「若者だけでなく年配者の来場も多く、幅広い世代の方に楽しんでもらえたようだ。来年以降さらにパワーアップして、5年後には1日1万人規模を目指したい」と話していた。

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