三方五湖それぞれの景観や風土などをモチーフにした若狭塗箸=レインボーライン山頂公園

 福井県美浜、若狭両町にまたがる県道三方五湖レインボーラインの山頂公園を運営する第三セクター「レインボーライン」はこのほど、五湖それぞれの景観や風土、水の色をモチーフにした若狭塗箸の販売を始めた。鮮やかなパステルカラーで、水面のゆらめきをイメージした波紋もデザインされている。福井が誇る伝統工芸品のPRにつなげる狙い。

 県外からも多くの観光客が訪れる同公園でオリジナルの若狭塗箸を販売し、知名度を高めようと、同社は若狭塗箸製造販売のマツ勘(小浜市北塩屋)に商品化を提案。デザインを協議してサンプルを作るなどし、約1年かけて開発した。

 唯一の淡水湖で、伝統漁法「たたき網漁」が行われる三方湖は水色、最も面積が小さい菅湖は薄い水色、ローイングの拠点となっている久々子湖は黄緑の箸となっている。最も水深が深い日向湖は濃い青色、7万年分で45メートルある年縞(ねんこう)が堆積する水月湖は黄土色だ。

 第1駐車場内のレインボーショップ「にじいろ」で販売している。レインボーラインの担当者は「高品質の箸を通じ、五湖のことも詳しく知ってほしい」と話していた。

 箸は1膳880円(税込み)。問い合わせはレインボーライン=電話0770(47)1170。

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