県海浜自然センター付近で見つかった珍しい生き物を紹介する写真展=20日、若狭町の同センター

 福井県若狭町の県海浜自然センターで、開館25周年記念特別展の第2弾「センター付近で見つかった珍しい生きものの写真展」が開かれている。全29種を生態などとともに紹介している。9月23日まで。

 同センターは7月に開館25周年を迎えた。特別展は同月20日に第1弾がスタート。8月20日から第2弾が始まった。

 写真展は「数が少ない魚」「南方の魚たち」「深海魚たち」「軟骨魚類」「軟体動物」「海獣たち」に分けて展示している。若狭町世久見で2017年に捕獲されたウミスズメはハコフグの近縁種で南方系の魚種。暖流に乗って北上してくると考えられるという。細長くゼラチン質の体のシャチブリは水深150~500メートルの海底に生息する。16年に小浜市宇久で捕獲された。

 日本海北部からベーリング海の沖合に生息するキタオットセイは、11年に同町遊子の防波堤で日光浴しているところが目撃された。成獣とみられるという。未確認飛行物体(UFO)のような見た目のツバクロエイや砂浜に打ち上げられたダイオウイカなども紹介している。

 8月末までは休館はなく、9月は特別展会期中では2、9、17日が休館。問い合わせは同センター=電話0770(46)1101。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)