乗り換え客にキャンペーンをPRするゆるキャラや県、敦賀市の職員=8日、北陸新幹線敦賀駅

 当面の終着駅となった福井県敦賀駅の乗り換えを楽しんでもらおうと、福井県は8月8日、北陸新幹線などからの乗客に抽選でデジタル地域通貨「ふくい はぴコイン」を贈るキャンペーンを始めた。ゆるキャラ「はぴりゅう」の着ぐるみや県、敦賀市の職員らが敦賀駅構内でパンフレットを配りPRした。期間は9月1日まで。

 敦賀駅は、ハピラインふくいや関西、中京方面への特急、小浜線の乗換駅となった。乗客に福井の魅力をアピールし、抽選で得たポイントでお土産や特産品などを購入してもらおうと企画した。

 キャンペーンでは当選者2千人に千ポイントを贈呈。あわら市は独自に当選者のうち先着351人に、同市内で使える千ポイントを上乗せする。事前にJR西のアプリ「WESTER」をダウンロードし、キャンペーンに参加。無線信号を発信する装置のある乗り換え改札や連絡通路を通ると抽選ができる。はぴコインのホームページで利用方法の詳細が確認できる。

 「当たり」「はずれ」の結果の発表画面には、県や各市町のゆるキャラのイラストや観光地の写真が登場し、それぞれの地元の魅力をPRする。

 この日は、敦賀市の「よっしー」やあわら市の「湯巡権三(ゆめぐりごんぞう)」のゆるキャラも駅2階のコンコースに現れ、乗り継ぎ客らに手を振ってPRした。県立恐竜博物館を目当てに広島県から電車を乗り継ぎ敦賀駅に到着した親子は「おもしろそうと思って抽選したら、当たりが出てうれしかった。ポイントをこれからの旅行で使いたい」と笑顔で話していた。

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