県内を走る鉄道と風景を収めた写真が並ぶ南正時さんの作品展=10日、敦賀市の公設民営書店「ちえなみき」

 福井県越前市出身の鉄道写真家、南正時さんの写真集「南正時 ふくいの鉄道写真」が8月8日に福井新聞社から発刊されたのを記念した作品展(福井新聞社主催、げんでんふれあい福井財団協賛)が10日、敦賀駅近くの公設民営書店「ちえなみき」で始まった。県内を走る列車と風景を収めた写真集収録の7点が並ぶ。9月5日まで。

 60年にわたり鉄道写真を撮り続けてきた南さんは、児童書「鉄道大百科」シリーズで知られる。今回の写真集には県内を舞台にした約100点が収められている。

 写真展では、1978年に撮影された小浜線の西敦賀駅―粟野駅間の橋上をさっそうと通過する急行「大社」や、79年に福井駅付近に停車する福井鉄道の車両「モハ200形」を捉えた作品などが並ぶ。南さんのインタビュー映像も放映している。

 神奈川県から奈良県への帰省途中に北陸新幹線で敦賀を訪れていた観光客は「鉄道の歴史は詳しくはないが、レトロな車両や街並みが興味深い」と見入っていた。

 9月1日午後4時からは、ちえなみきで南さんのトークイベントとサイン会を開催予定。発刊記念写真展は同10~23日にも北陸新幹線越前たけふ駅近くの道の駅越前たけふで開く。

 写真集はAB判108ページ、税込み3850円。県内主要書店、福井新聞オンラインブックストアで取り扱っている。

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