6年ぶりに開催される福井県敦賀の夏の風物詩「とうろう流しと大花火大会」(8月16日、福井新聞社協賛)に向け、夜の敦賀湾を彩る灯籠の製作が11日までの3日間、敦賀市松原小体育館で行われた。市シルバー人材センターの11人が青、黄、緑、ピンクの4色計約6千個を手際良く作っていった。15、16日に販売する。
大花火大会は2019年は台風接近、20、21年は新型コロナウイルスの感染拡大、22年は直前の雷雨で中止。23年は台風接近に伴い花火大会が中止となり宗教行事である灯籠流しのみ行われた。
灯籠作りは毎年、同センターが敦賀観光協会の委託を受け行っている。各色の紙を直方体に整え、ろうそくなどと一緒に直径約20センチの水に溶ける土台に丁寧に取り付けていった。体育館には色鮮やかな灯籠がずらりと並び、準備を整えた。
灯籠作りのベテランの男性は「灯籠流しは先祖や戦没者を供養するための大切な行事なので、暑さに負けず丁寧に仕上げた。多くの人に流してもらいたい」と話していた。
灯籠は1個700円。事前販売は15日午前10時から午後4時まで、同校横の松原公園入り口で行う。当日は同公園入り口と松原駐車場の2カ所で午前9時から。
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