夜になると浮かび上がるカッパの顔のイルミネーション=美浜町佐田

 福井県美浜町佐田に伝わる民話「河童(かっぱ)の詫(わ)び証文」をPRしようと、地元住民有志でつくる佐田伝統文化保存会はこのほど、佐田公民館にイルミネーションを設置した。夜になるとカッパの顔が明るく浮かび上がる。

 民話は、川で住民が牛を洗っていたところ、カッパが牛の架空の臓器「尻子玉」を引き抜こうとしたため縄で縛り、命を助ける代わりに証文を書かせたという内容。イルミネーションは今月1日に公民館の駐車場の柵に設置した。

 大きさは縦105センチ、横135センチ。白、黄色、青色の3色の電球を使用。太陽光発電で、暗さを感知して点灯する。

 「河童伝説の地」の文字には夜光塗料を使っており、光を当てると浮かび上がる。同会事務局は「佐田の七不思議の一つであるカッパ伝説を後世に引き継ぐとともに、区の活性化につなげたい」と話していた。

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