遊歩道となる木の板に絵を描く児童=24日、高浜町和田小

 海水浴シーズンを前に、高浜町和田小児童が6月24日、地元の若狭和田ビーチに設置する木製遊歩道を製作した。優れたビーチに与えられる国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得している同海水浴場の客に足元も楽しんでもらおうと、遊歩道となる木の板にアイデア豊かな絵を描き彩った。

 若狭和田ビーチは、ブルーフラッグを5月に9年連続で取得した。7月6日に海開きを予定している。

 ビーチの入り口から波打ち際までが約150メートルと長いため、海水浴客が熱い砂の上を避けて歩くことができ、車いす利用者やベビーカーを押す親も歩きやすいようにと町が遊歩道を2016年から設置している。入り口から100メートルが木製、残り50メートルはポリエステル製の「ビーチマット」を使用。2年前からは同校も加わり木製遊歩道の製作に当たっている。材料となる嶺南、京都府北部産のスギは地元木材店が提供した。

 この日は同校体育館で、4年生18人が遊歩道5メートル分を5班に分かれ板5枚で製作した。グループごとに縦1メートル、横2メートルの板をやすりで削り、はけと筆を使って自然塗料で絵やメッセージを描いた。ビーチの向こうに見える青葉山や、夏らしくビーチパラソルやスイカを描き、観光客を楽しませようとデザインしていた。

 児童は「高浜の景色をきれいに描けた。遊歩道で体の不自由な方も海を楽しめ、観光客でにぎわってほしい」と話していた。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)