• 果汁を約9時間煮詰めて作った梅肉エキス
  • 青梅を割って果汁を搾り、梅肉エキスの生産に取り組むおおい夢工房のメンバー=19日、おおい町本郷
果汁を約9時間煮詰めて作った梅肉エキス

 福井県おおい町特産の青梅を使った「梅肉エキス」作りが、同町内でピークを迎えている。地元主婦たちが果汁をじっくり煮詰めたエキスは、夏バテ防止や疲労回復などに効くという。今年の青梅の収穫量は少なかったが実入りが良く、「手間をかけて作った自慢の逸品を味わってほしい」と話している。

 町内主婦でつくる合同会社「おおい夢工房」が、1998年から作っている。5日から作業を開始し、月末までに約280瓶(30グラム入り)を仕込む。

 町内から仕入れた直径3センチ前後の朝採れの梅を使用。夢工房メンバーは梅割り器で梅を割る作業に追われ作業場は果汁の甘い香りに包まれる。

 種を取り出した上でジューサーにかけ果汁を絞り出し土鍋で約9時間、アクを取りながら弱火で煮詰めることで、とろみがついた黒色のエキスに仕上がる。1キロの梅から作るエキスはわずか30グラムという。酸味の中にまろやかな味わいが残り、代表は「食べるとシャキッと元気が出て、疲労回復に効果てきめん。今年は生産量が例年より少ないので、早めにお買い求めいただきたい」と呼びかけている。

 月末から、町内のスーパーや道の駅「うみんぴあ大飯」(同町)などで販売される。1瓶2900円。問い合わせはおおい夢工房=電話0770(77)3002。

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