皇室に献上する福井梅の選果作業が6月11日、福井県若狭町リブラ若狭で行われた。町梅振興連絡協議会長の渡辺英朗町長らが傷の有無や形を丁寧にチェックし、計60キロを箱詰めした。12日に三笠宮家、秋篠宮家、常陸宮家に届けた。
福井梅の献上は三笠宮妃の来福を機に1978年に始まり、2001年から常陸宮家、14年からは秋篠宮家にも献上している。
届けるのは、梅干しに適した県特有の品種「紅映(べにさし)」。約4センチ大の実で、傷がなく見た目のきれいな最高品質の規格「秀」から選んだ。渡辺町長や梅農家ら7人が衛生帽子をかぶって手袋とマスクを着け、真剣な目つきで選果した。
各宮家に20キロずつ届けた。渡辺町長は「皇室に献上できるのは誇り。今年は例年にない不作となったが、今後も特産を守り、産地の活性化、農林水産業の発展に力を尽くしていきたい」と述べた。
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