福井県はこのほど、嶺南6市町を結ぶ若狭湾サイクリングルート(愛称・わかさいくる)の公式サイトをリニューアルした。魅力をさらに広めようと、同ルート推進協議会が作ったマップのデータを閲覧、ダウンロードできるようにしたほか、英語、中国語(繁体字)にも対応させた。
わかさいくるはJR敦賀駅から若狭高浜駅までの全長約126キロで、国のナショナルサイクルルート指定を目指している。公式サイトは、県公式観光サイト「ふくいドットコム」内に2022年度に開設。北陸新幹線敦賀開業や2025年大阪・関西万博に合わせ、インバウンド(訪日客)も含めより多くの人に魅力を発信しようと、昨秋からリニューアル作業を進め、2月下旬にオープンした。
県や嶺南6市町、観光・商工関係団体などでつくる同協議会が作ったマップは今年1月発行。「わかさいくるサイクリストに優しい宿」をはじめ、空気入れ、簡易工具の無料貸し出しやトイレ提供などのサービスを行っている「自転車の駅」、走行時の注意地点、観光施設などの情報を網羅。市町ごとのショートコースも紹介し、「県自転車アンバサダー」の中島康晴さんのお薦めポイントもそれぞれ載せている。
公式サイトでは動画や写真を充実させたほか、サイクリストに優しい宿や自転車の駅も調べやすくした。県観光誘客課若狭湾サイクリングルート推進室の担当者は「県外の人はもちろん、県内の人にも自転車で走ることで味わえる景色や匂いを堪能してほしい」と期待している。
マップは撥水(はっすい)紙を使い、日本語版1万5千部と、英語と中国語(繁体字)版の各3千部も発行。日本語版は各市町の観光協会などに置いている。
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