ポーランドの伝統菓子「ポンチキ」を共同で商品化した創生部生徒(中央2人)とBAKERYS+の店員=17日、敦賀高

 福井県敦賀市資料館「人道の港敦賀ムゼウム」でガイド活動に取り組む敦賀高創生部はこのほど、市内のパン屋「BAKERYS+」と共同でポーランドの伝統菓子「ポンチキ」を商品化した。「敦賀ポンチキ」と名付け、市野々町1丁目と敦賀駅西口エリア「otta(オッタ)」内にある同店で販売している。

 ポンチキは中にクリームやジャムが入った穴の空いていないドーナツ。ポーランド孤児やユダヤ難民を受け入れた市の歴史を観光客らに知ってもらうきっかけにと、3年生が1年時から試作に取り組んできた。

 昨年2月のイベントで部員手作りのポンチキを販売し、夏に行われた市のポーランドとリトアニア派遣事業では本場の味も確かめた。9月にパン屋と共同で商品化を目指すことになり、店員と材料の配合や揚げ具合など試行錯誤を重ね、今年1月に完成させた。

 3月16日の北陸新幹線開業に合わせ駅前オッタ店で生クリーム、チョコクリーム、いちごジャムの3種類の味を1個300円(税込み)で販売。5月18日から市野々町1丁目の店でも販売を開始した。今後、いちごクリーム、ブルーベリージャム味の販売も予定している。

 17日にあった商品発表会で部長の生徒は「昨年自分たちが作ったポンチキと比べ生地のもっちり感が増した。市民や観光客に食べてもらい敦賀市のソウルフードにしたい」と話した。

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