北陸新幹線で福井県敦賀に訪れた観光客を歓迎しようと、幼児用教材、遊具製造販売のジャクエツ(敦賀市若葉町2丁目)は5月11、12日、敦賀高と敦賀気比高の生徒とおもちゃのブロックを使ったウエルカムボード作り体験会を開いた。約1万個のブロックで気比神宮の大鳥居やソースカツ丼のオブジェ、歓迎のメッセージ、「TSURUGA」の立体文字などを完成させ、巨大な作品を敦賀駅交流施設オルパークに設置した。
同社と市は今年3月に人口減少対策に向けた包括連携に関する協定を締結。今回は、本年度取り組む「定住・移住」分野での最初の事業で、ジャクエツの魅力を知ってもらおうと企画した。2日間で15人の高校生が参加した。
同社が1966年に発売したロングセラー商品「Bブロック」を使用。高校生はさまざまなアイデアを出し合い、観光客へのメッセージを考えた。市内を探検していろんな魅力を発見してもらおうと「発見!! 探検!!」に決定した。
オブジェは、日本三大木造大鳥居の一つに数えられる気比神宮の大鳥居や名勝気比の松原をはじめ、敦賀市章、地図で見た敦賀の形など8個を制作した。ソースカツ丼は、透明のブロックで表現したお米の上に茶色のブロックのソースカツを載せた。敦賀の形は、敦賀駅の場所をオレンジ色のブロックで目立たせ、観光客に現在地を伝えている。
市章作りに取り組んだ敦賀気比高2年の生徒は「多くの人に作品を見てもらえ、敦賀のPRにもなるのでうれしい」とブロックを組んでいた。
「TSURUGA」の立体文字は一文字が縦1メートル横0・5メートルほどの大きさ。ジャクエツ社員らが担当し、角度を変えて見ると、同社のスローガンにちなんだ言葉「PLAYFUL」(本気で楽しむ)に変化する。
それぞれの作品は集めて展示し、全体では横4・5メートル、高さ2メートル、奥行き1・5メートルの大きさ。敦賀高2年の生徒は「花火大会やソースカツ丼など敦賀の魅力をいっぱい集めたウエルカムボードができた。いつ訪れても敦賀は楽しめるので、大勢の人に来てほしい」と期待していた。作品は5月26日まで展示する。
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