福井県若狭町の活性化に取り組む一般社団法人「Switch Switch」はこのほど、三方五湖自然再生協議会の認証米を使ったせんべいと玄米粉を開発し、販売を始めた。環境に優しい農法で栽培されており、代表理事の阪野さんは「自然に配慮した農業や認証米について、商品を通じて多くの人に知ってほしい」と期待している。
同協議会は県や美浜、若狭両町、地元の漁業者、農業者、自然保護団体などで構成。五湖がある美浜町か若狭町の田んぼで農薬や化学肥料を不使用か少量で栽培し、濁り水の流出防止などの取り組みが行われている米を、環境に優しい農法部会が認証している。
同法人は昨春にせんべいと玄米粉の商品化に着手。せんべいは協議会からの委託事業として、環境省の「生物多様性保全推進交付金」を活用し開発。玄米粉は同法人が若狭町の補助を受けて独自に作った。
せんべいは越前海岸の海水から作られた塩だけで味付けしている。阪野さんは「お米そのもののおいしさを味わえる」と薦める。玄米粉は栽培期間中に農薬・化学肥料不使用の米を使っており安心安全で、通常の米粉に比べて栄養価が高い。粉をきめ細かくしているため洋菓子作りに向いているという。
せんべいは1袋45グラムで330円(税込み)で美浜、若狭両町の道の駅で販売している。玄米粉は1袋500グラムで1200円(同)で若狭町の道の駅三方五湖で販売している。問い合わせはSwitch Switch=電話050(7107)9777。
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