北陸新幹線敦賀開業に合わせ観光誘客を図ろうと、福井県美浜町はこのほど、町の魅力を発信するホームページ(HP)を開設した。エリアごとに物語調の文章でお薦めの景色や食、文化を伝えている。
昨年6月から、町観光誘客課が準備を進めていた。連動するインスタグラム、フェイスブックとともに2月に開設した。
現在紹介されているのは▽日向湖▽久々子湖▽半島―の3エリアで、1記事ずつ掲載されている。日向湖エリアは「漁師の人情を感じる、湖畔の漁村」として、毎年1月に国選択無形民俗文化財「水中綱引き」が行われていることや釣り堀を紹介。民宿は漁師が経営しているところも多いとし、「ボリューム満点の料理に舌鼓を打ちながら、湖畔の夜は更けていく」と情感たっぷりに締めくくっている。秋までに記事の掲載を計7エリアに増やすという。
美浜の食や観光、文化を支える人々を紹介するコーナーもあり、現在はへしこを製造販売する「丹生酵房へしこ丸」の代表、新谷富子さんについて、作業風景を収めた写真と共に掲載している。旅のプロローグとして、地元食材や伝統行事もまとめている。
飲食店や宿泊施設がまとめられた若狭美浜観光協会のHPへのリンクもある。町観光誘客課の担当者は「多くの方が閲覧して現地に足を運んでもらい、美しい美浜の景色を堪能してほしい」と期待している。
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