おおい若者まちづくり塾が製作した「Ohi Time」=おおい町成海のシーシーパーク

 若者目線で福井県おおい町を盛り上げようと活動する「おおい若者まちづくり塾」がこのほど、カルチャー誌「Ohi Time」を発行した。メンバーが取材からデザインまで手がけ、キャンプや登山など町の自然や趣味に密着。楽しさを一冊にまとめ、住民に地元の魅力を再認識してもらうとともに、移住の促進にもつなげる。

 同塾は2021年12月、次世代のリーダー育成を目指す町の事業で発足した。現在は町民や町内に勤務する10~30代を中心とする約10人が在籍する。これまでは納涼祭などイベント開催を軸に活動してきたが、今回「移住を検討している人に町民目線で魅力を伝えたい」「活動を形にして、私たちについて知ってもらいたい」などの意見があり、冊子製作を企画した。

 創刊号のテーマは「趣味」。八ケ峰に登った張本さんは「自然にどっぷり浸りたい気分のときはぜひ登ってみて」と感想を記した。複合商業施設「SEE SEA PARK」で定期的に開催される読書会についても取り上げた。渡邊さんは「町に来たばかりの人にとって、同じ趣味を持ったコミュニティーがあればなじみやすいと思った」と移住者目線も大切にした。

 このほか、スケートボードショップやキャンプ場のスタッフらを取材し、さまざまな分野に詳しい町民の声も拾った。

 各ページのデザインは異なるメンバーがレイアウトしており、菅原さんは「各ページで雰囲気が違い、飽きない一冊に仕上がった。住んでいる人や移住を考えている人、いろんな人に手にとってもらいたい」と呼びかけている。

 B5判13ページ。2千部発行し、町内の道の駅や商業施設、役場に置いてある。

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