福井県小浜市の若狭高美術部の生徒が、市のまちの駅に設置されるマーメイド(人魚)像の台座製作に取り組んだ。フォトスポットとして多くの人に見てもらおうと、色鮮やかなシーグラスをちりばめ装飾した。
若狭で生まれ、人魚の肉を食べ、800歳まで生きたといわれる「八百比丘尼(はっぴゃくびくに)伝説」が残る小浜市では、マーメイドに焦点を当てた観光誘客事業に取り組んでいる。
市が同校に協力を呼びかけ、1、2年生9人が参加した。業者が施工したばかりのコンクリート台座に、生徒が海をイメージした緑や青、紫などのシーグラスと貝殻を飾っていった。仲間と色の配置を考えながら慎重にデザインし、はがれないようハンマーでたたいて固定していた。
1年の生徒は「これから何十年と、マーメイド像と台座を見てもらえたらうれしい」と話した。
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