• 長唄「四季の敦賀」に合わせた踊りの稽古を重ねるWギョーブ=3日、敦賀市野坂
  • 16日にWギョーブがプレゼントする大谷吉継ステッカーとギョーブかたパン
長唄「四季の敦賀」に合わせた踊りの稽古を重ねるWギョーブ=3日、敦賀市野坂

 昭和初期につくられた福井県敦賀市ゆかりの長唄「四季の敦賀」を幅広い世代に知ってもらおうと、2人の“大谷吉継”が立ち上がった。ご当地ヒーローの双蝶(そうちょう)のギョーブと、「古戦場おもてなし武将隊関ケ原組」(岐阜)の戦国武将キャラクター大谷吉継だ。長唄に合わせた2人の踊りは北陸新幹線敦賀開業翌日の17日、市みなとつるが山車会館で披露される。

 長唄「四季の敦賀」は、1932年に歌人の故土岐善麿氏、作曲家の故町田嘉章氏によってつくられた。「春」は金崎宮の花換まつり、「夏」は気比の松原、「秋」は敦賀まつり、「冬」は野坂山と水戸天狗(てんぐ)党などを題材に、国際港として栄えた敦賀の歴史を四季折々の情景とともに歌い上げる。継承者が途絶えたり、保存活動が停滞したりと何度も消滅の危機にひんしてきたが2018年、保存会が再結成された。

 北陸新幹線敦賀開業に向けてリニューアルされた市みなとつるが山車会館のイベントで、伝統芸能と2人のヒーローのコラボ企画が実現。保存会の杵屋勝浩矢さんは「市民のほとんどの人が『四季の敦賀』を知らないと思う。2人が新しい風を吹かせて伝統をつないでいくきっかけになったらうれしい」と期待する。杵屋さんは日本舞踊の師範、西崎雅さんとしても活動しており、2人のために特別な振り付けを用意し、本番に向けて細かな動きを伝授した。

 ギョーブは「敦賀のヒーローが地元の伝統芸能を踊ることで子どもたちにも『踊りたい』と思ってもらえたら」とポーズを決める。大谷吉継は「敦賀の民がつないできた伝統芸能を踊れることをうれしく思うておる。たびたび戦場(いくさば)(イベント)をともにしてきたギョーブ殿と良きものをお見せしたい」と踊りに磨きをかけている。

 長唄「四季の敦賀」演奏と踊りは17日午前11時から。前後にも大谷吉継パフォーマンスなどがある。

 双蝶(そうちょう)のギョーブと関ケ原組・大谷吉継 ともに敦賀城主だった戦国武将・大谷吉継がモチーフ。ギョーブは「大谷刑部」とも呼ばれることが由来で、戦隊風ご当地ヒーローとして2021年に誕生した。「古戦場おもてなし武将隊 関ケ原組」は岐阜県関ケ原町を中心に各地の観光イベントに出演。吉継のほか石田三成や島左近といった武将も所属している。

〝大谷吉継〟と記念撮影を 16日、敦賀 かたパンなど特典

 北陸新幹線敦賀開業記念イベント「つるが街波祭」が敦賀市の中心市街地一帯で開かれる16日、ご当地ヒーローの双蝶(そうちょう)のギョーブと、「古戦場おもてなし武将隊関ケ原組」(岐阜)の戦国武将キャラクター大谷吉継がイベント会場を回遊し記念撮影に応じる。

 記念撮影した人には、限定でギョーブから自身の顔の焼き印がされた伝統のお菓子「かたパン」、大谷吉継からは関ケ原の戦いなどを表す英文で吉継を描いたステッカーが贈られる。ギョーブは「百年に1度の特別な日、みんなで新幹線敦賀開業を楽しもう」と話す。吉継は「敦賀のヒーローと武将と記念撮影して、敦賀ならではの思い出づくりはいかがかな」と呼びかけている。

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