生徒たちに諦めないことの大切さについて講演する金城選手=26日、敦賀市の敦賀気比高

 レスリング女子で五輪2連覇を果たした金城梨紗子選手の講演会が1月26日、福井県敦賀市の敦賀気比高で開かれた。金城選手は生徒たちに「競技生活でうまくいかない時もあると思うが、冷静に自分を見つめ、諦めずにもう少し踏ん張ってみるという気持ちが大切」と話した。

 金城選手は2021年8月に当時敦賀気比高レスリング部コーチで現監督の金城希龍さんと結婚し、現在敦賀市を拠点に生活している。昨年4月には同校の特別顧問に就任し、希龍さんとともにレスリング部への技術指導も行っている。

 この日は、運動部に所属している付属中生と同高生約220人が聴講した。金城選手は「競技生活の中で辞めたいと思った時もあったが、その時に支えてくれる家族やまわりの人の存在のありがたみを実感した」と話し、「自分の大切な人の喜ぶ姿も想像して競技に取り組んでみて」とアドバイスした。

 講演後、ソフトボール部の生徒は「自分たちも負ける時があるけど、投げ出さずに目標に向かって頑張っていきたいという気持ちになった」と話していた。

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