“冬の使者”コハクチョウが福井県若狭町内に飛来している。1月9日はオオハクチョウ6羽を含む計108羽の群れが同町田名の水田で羽に顔を埋めて休んだり、餌をついばんだりしていた。
シベリアから飛来したとみられる。日本野鳥の会福井県の小嶋代表によると、朝から夕暮れ前まで水田で二番穂をついばむなどし、夜は天敵のキツネやイタチといった動物に狙われにくい三方湖や菅湖の湖面で過ごす。
今シーズンは、昨年11月上旬に5羽が初めて確認されたという。例年2月末ごろまで見られる。若狭町に飛来するようになったのは20年ほど前で数は年々増え、2、3年前から100羽を超えるようになったという。
小嶋代表は「写真を撮ったり、いる場所などの情報を共有したりしている人も多く、町民にとって冬の楽しみになっている」と話していた。
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