福井県敦賀市のJR敦賀駅西地区に1月9日夜、敦賀工高生が作ったイルミネーションがお目見えした。毎年趣向を凝らした作品を展示しており、今年は木の板に開けた穴に発光ダイオード(LED)をはめ込み、北陸新幹線や県のマスコットキャラクター「はぴりゅう」を表現したモニュメント2体。生徒は「観光客らに福井県や北陸新幹線開業をPRする力になれれば」と期待している。
同校は2014年から敦賀駅交流施設オルパークの協力で、毎年冬に光の造形を制作展示している。
今回は電気科の3年生5人が取り組んだ。91センチ四方の木の板に電動ドリルで穴を開けてLEDをはめ込み、テープで固定した。白や赤、青などのLEDを2作品で計約1600個使用し北陸新幹線とはぴりゅうを浮かび上がらせた。専門外ながらもアルミ材を加工して外枠を作った。
完成まで約2カ月かかった労作で、生徒は放課後作業を続けた。生徒は「ものすごい数のLEDをはめ込む地道な作業だった。モニュメントと並んで写真を撮ってSNS(交流サイト)などで広めてくれたらうれしい」と話した。
この日、生徒が日中に設置作業をし、午後4時半に点灯した。敦賀市に帰省中の男性は「高校生が作ったと知って驚いた。もう少しで敦賀に新幹線が来ることを改めて実感した」と話した。
2月28日まで毎日午後4時半~11時に点灯する。
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