市民団体「小浜市の歴史と文化を守る市民の会」は2024年用のカレンダーを作製した。福井県小浜市内八つの寺院にある仏像の美しい写真が楽しめる。
同会は、小浜の歴史の奥深さを伝えようと毎年カレンダーを作製している。24年用は、世界各地で戦禍が絶えないことから、平和への願いを込めて仏像をテーマにした。
掲載されているのは明通寺の「木造薬師如来坐像」(国重要文化財)、萬徳寺の「木造阿弥陀如来坐像」(同)、羽賀寺の「木造十一面観音菩薩立像」(同)など8体。奥ゆかしさを感じる穏やかな表情を写し取ったほか、仏像の歴史や特徴などを紹介している。
同会の事務局を務める市文化観光課の担当者は「小浜に美しい文化財がたくさんあることを知らない市民は多い。このカレンダーを通じて少しでも興味を持ってくれたら」と話した。
壁掛け用。350部作製し、会員のほか市内の学校や公民館などに配布した。会員は随時募集中で、新規会員にもカレンダーを贈呈する。問い合わせは同課=電話0770(64)6034。
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