福井県敦賀市蓬莱町の敦賀水産卸売市場で1月5日朝、初市が開かれた。水揚げされたばかりのサワラやヒラマサ、アジなどが並び、競り人の威勢のいい声が響いて活気にあふれた。
県漁連関係者や仲買人ら約60人が出席。県漁連敦賀支所の松村支所長は「3月に北陸新幹線が開業する。(市場周辺の)お魚通りを観光の一環として整備していただき、敦賀の魚を発信したい」とあいさつ。米澤光治市長は「新幹線開業をチャンスとして取り組まないといけない。お客さんが来たときに自慢できるのは敦賀、若狭の海産物。市としても水産業に力を入れ、盛り上げたい」と述べた。
同市場では敦賀や若狭、美浜、河野の定置網などで水揚げされた魚を扱っている。4日はしけの影響で休漁が多かったものの、5日は天候に恵まれ敦賀湾内での漁が良く、約3トンが競りにかけられた。新鮮な魚介類を前に競り人が声を上げると、仲買人が指で買値を示し、次々と競り落としていった。
昨年は12月9日~同28日にブリが約2万2700匹水揚げされ大漁となった。4~12月の全体の取扱高は27億4千万円と前年同期比で2億円増えたという。
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