福井県内最大の養殖トラフグ産地、敦賀市西浦地区で「敦賀ふぐ」の出荷がピークを迎えている。12月20日は地元漁師らが丸々と育った約3300匹を次々と水揚げしていった。来年3月ごろまで出荷が続く。
同地区では市海水養魚協会に加盟する8軒が敦賀ふぐを育てている。引き締まった身が特徴で、関西を中心に県内外に出荷されている。
この日は、色浜と手の漁港で水揚げ作業が行われた。色浜では漁師ら7人が岸壁に移動させたいけすからフグを網ですくい、テンポ良く計量してトラックに積んでいった。フグは1年半ほどかけて体長40~50センチ、重さ1キロ前後に育っており、2キロの大物も水揚げされた。
今年は水温が高かった影響で例年より死んでしまうフグが多かったという。地区全体では例年より2万匹ほど少ない約4万匹の出荷を見込む。漁師の山本さんは「例年並みの大きさに育ってくれた。身がしっかりしていて味が凝縮されている敦賀ふぐを県内外の多くの人に食べてもらいたい」と話していた。
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