皇室に献上する「若狭かれい」を選別する組合員=13日、小浜市川崎1丁目の小浜魚商会館(杉本哲大撮影)

 福井県若狭の冬の味覚「若狭かれい」を皇室に献上するための選別・発送作業が13日、小浜市川崎1丁目の小浜魚商会館で行われた。あめ色に仕上がったえりすぐりの75匹の干物が丁寧に箱詰めされた。

 若狭かれいは若狭湾沖で取れるヤナギムシガレイを一夜干ししたもの。淡泊で上品な甘さが特長となっている。小浜魚商協同組合などが2006年に地域団体商標(地域ブランド)を取得、市独自の「若狭おばまブランド」第1号として認証されている。

 献上用のカレイは10月から12月7日までに小浜港に水揚げされた約1800匹から体長27~35センチ、重さ200~250グラムの91匹を同組合が選別。12日にうろこを取るなど加工し、塩を振って水洗いし冷蔵庫で一晩寝かせた。13日は早朝から乾燥機にかけ艶やかなあめ色に仕上げた。

 選別作業では組合員12人が作業台に若狭かれいを並べ、形が良く傷がない75匹を見極め箱詰めしていった。

 同組合の理事長は「(献上できるサイズの)カレイがそろうか心配していたが無事作業が終わりホッとしている。今年はサイズも昨年より大きく味もおいしく仕上がっているはず」と話した。

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